循環型畜産研究会じゅんかんがたちくさんけんきゅうかい北里大学獣医学部

地球にやさしい畜産モデルの道しるべ

研究会の趣旨

研究会の趣旨

日本の畜産は、飼料の大部分を海外から輸入するという極めて特異な方法で、20世紀後半に目覚ましい発展を遂げてきました。その結果、国民の食生活改善に大きく寄与し、健康増進と共に、体位も著しく向上しました。国土の多くが山地で食料生産のための農地さえ不足していたわが国において、増大する家畜の需要に応える飼料生産の余地は少なく、当時としては海外の資源に依存することはひとつの英知でした。

畜産イメージ

ところが、現在のような飼料の大量輸入による加工型畜産主体では、輸入飼料に依存する家畜(だけでなく、その生産物を食べた人間)の排泄物は全て国内にとどまり、環境の許容限界を超えて多くの問題を生じています。一方、飼料輸出国の農地から持ち出された養分は還元されず、物質循環が成り立っていません。このことは輸入国であるわが国の環境負荷を著しく増大させると共に、輸出国の農地は養分が収奪されて劣化に結びつき、ひいては世界的な環境問題に影響を及ぼしています。さらに、輸入飼料依存による畜産の経済性・生産性の追及は環境負荷を著しく増大させるだけでなく、家畜生産の場にさまざまな歪を集積させています。また、飼料自給率の低さが、わが国食料自給率を40%という低いものとしている一因になっています。

畜産イメージ

21世紀を迎え、世界的に環境問題、食料の安全保障が懸念される中、食料自給率を高めつつ、持続可能な農業の展開が望まれています。とりわけ、畜産においては環境保全と生産性・経済性との調和を図る新たな発想への転換が求められています。それは、従来の様な先端的科学技術の開発改善に基づく部分的改良ではなく、「物質循環の再構築による環境の修復と保全を地域的な家畜生産の場に適用する」という総合的な解決策を究明することです。

循環型畜産研究会の研究対象と研究体制

循環型畜産研究会は、このような課題の解決策を探る目的で、獣医学部を構成する獣医学科、動物資源科学科および生物環境科学科の有志と、附属動物病院並びにフィールドサイエンスセンター(FSC)による共同研究を進めています。

循環型畜産研究会の研究対象と研究体制

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