脊髄反射の実験

(実習書46−47ページ)
 0.はじめに
 1.ビデオ資料


0.はじめに


1)本実習のキモ
逃避反射の観察、シナプスにおける興奮伝達の生理学的特徴の理解
 ・反射弓について
 ・加重について

2)参考図書
新生理学第4版(文光堂):221-227ページ
医科生理学展望第20版(丸善):135-144ページ
生理学テキスト第4版(文光堂):90-95ページ(図6-9オススメ)
獣医生理学第2版(文永堂):63-64ページ

3)本実習のコツ
  ぶら下げたカエルの足を酢酸液につけて、カエルが足を上げるまでの時間を みるだけという、カンタンな手技の実習です。しかし、カエルは酢酸の刺激と関係なく、足をあげたりも (たまに)するので、これが結果を大きくブレさせてしまいます。この無関係の足上げをいかに 起こさないようにするかがこの実習のコツです。そこで以下の点に注意してください。

・ぶら下げるときに、余計な衝撃を与えない
・ぶら下げたら、無関係な足上げが止むまで待つ
・あまりに反応が悪い場合は、そのカエルをあきらめて次のカエルへ


4)よくやる失敗
・カエルの払いのけ反射が止まない
=カエルを吊り下げるフックを刺す際、その刺激で払いのけ反射が起きる場合がある。これを避けるために、 フックは下あごに引っ掛ける程度にするとよい(しかしそうすると払いのけ反射時の動きで外れやすくなるので、 刺したほうがよいという考え方もある)。

5)よくある質問
Q:「薄い→濃い」と、「濃い→薄い」で反応時間に差があるのはなぜか?
A:以下の理由が考えられますが、あまり明確ではありません。理由を明確にするには、 更にどういう実験を足せばよいか、考えてみてください。
 1)感覚受容器の順応により、同濃度の浸潤に対する神経発火の頻度が減弱したため
 2)酢酸による細胞障害によって感覚受容器が破壊されたため
 3)実験の繰り返しによる疲労
 4)断頭してから時間が経過して細胞が死にはじめたため

6)その他
  • 個体によってばらつきが大きい。なぜか。
  • 終脳がなくても呼吸はするし、刺激にも応答するし、「生きる」って一体なんなんでしょうね。 「脳死」の定義についても調べてみてください。
  • この実験で刺激物として用いた酢酸液はどの程度のものでしょうか。
  • さらに発展:単シナプス性反射と他シナプス性反射、筋紡錘、ガンマ・ループ